2016年6月21日火曜日

ジャンクせどり 実践編 その4

Q・”せどり”なのに、仕入れ方の話が無いのはどうしてですか?

A・ジャンクせどりは、仕入2割、修理8割だからです。



という訳で、今回仕入れた 薄型PS2 SCPH-70000。


値段は 1620円。

ジャンク内容は「しばらくするとゲーム読み込まなくなる」でした。

実はこういう半壊れ品のほうが、原因が複雑な場合が多いんですよ。
帰り道、仕入れたことを少し後悔した。

んで

動作確認!

…ゲームは出来るが、しばらくするとBGMが止まる。つまり、読み込まなくなってる。
グラフィックチップ周りかとガックリするも、試しにフタをトントン叩くと、読み込んだり止まったり。

じゃあ、フタの閉まりが悪いのかしら?

で、分解。

薄型PS2はフタの開閉を検知するスイッチが、前後2箇所あります。それを手で押さえながらテストすると、後ろ側SWが目一杯押してもほとんど反応しない。

原因は、たぶんこのSWだね


  (拡大)

ただ、汎用的なSWじゃないから購入できそうにないし、汎用品をムリヤリ取り付けるとなると押さえ側を加工せなならん…。

うーん…この豆粒みたいなSWを分解して、どうにか治すか?

いつも新しい部品が手に入るワケではないので、こういう、極小部品を無理に分解しなきゃならない場面は、ままある。こういうのも、決して資金が潤沢とは言えない「ジャンクせどらー」には必須の技術でしょう。

で、ピンセットで、慎重に分解。


この小ささ!
3✕4mmぐらい。

見ると、金属導体が結構汚れてる。これじゃSWの電気も流れんわな。

さっそく、つまようじの先に研磨剤を塗って、極小部品をゴシゴシ。
ピカピカになったところで組立てて、基板にハンダして全体を仮組み。

再テスト


無事、読み込み問題が解消しました☆


ヤフオクの落札相場が3000円〜4000円ぐらいなんで、ま、今回の見込益は 2000円 ぐらいですかね。


ほんじゃ、また☆ 

2016年6月16日木曜日

ジャンクせどり 実践編 その3

Q・ジャンクせどりは素人にもできますか?

A・できません


というワケで、最近不漁続きのなかハドフで仕入れたMOドライブ「DMO-64PT2」です。


お値段 540円。

未チェックだと思うんだけど、たぶんあのハドフはテスト用のMOディスクが無いから、MOドライブは動作確認出来ずにすべてジャンクコーナー行きなんだね?
まあ、店によって、ここはこのジャンルの検査が甘くてほぼ正常品をジャンクで出してるという、店舗ごとの狙い目はあります。

で、動作確認のテスト。


MOディスクの読み込み、書き込み、共にOKでした☆

なので今回は、これから外観の清掃だけをして、ノー修理。

MOディスクがUSBメモリに取って代わられ最早10年以上ですか、今やそのUSBメモリすらクラウド化の波に押されて立場が危ういこの時代、こんなもの売れないのでは?と思うでしょうが、まだ一部の方には愛用されているようで、新品の場合3〜5万円というプレミア価格です。



まあ、こいつは中古なのでアレですが、ヤフオクの落札相場を見ると…



3000〜5000円 てトコですかね。

つーこって今回は、左から右へ流すだけで、見込み益 3000円 ぐらいです。

ただ、あくまでこういう事は例外で、ほとんどのジャンク品は大なり小なり修理が必要なので、そのスキルがないと痛い目を見ます。

例えばこの前仕入れたMOドライブは、読込レンズのフォーカスが狂ってて調整中ですが、微調整の"微"具合がパない感じで、コンマ1ミリ以下の作業ですしw






2016年6月8日水曜日

ジャンクせどり 実践編

 DENON カセットテープデッキ DRRーM7

先日仕入れた姉妹品「DRR-M10」の修理の目処がついたので、味をしめてHARDOFFで仕入れて来ました。
トレイが勝手に開いて再生不可とのことで、価格は 540 円。

なんか、ゆすると中からカラカラ音がしてたんで、トレイだけの問題じゃないらしい気はしてたんだけど…

分解中にバネが、ポロリ。

どこのバネ?

ということで、先日のM10を引っ張り出して、見くらべた。

 (上がM10、下が今回仕入れたM7)

 んー、どこだろう……あ!


 (上がM10、下が今回仕入れたM7)

ココ! 

この部品の、バネを止めてる箇所が折れて無くなってる!しかも両方!! 

ここのバネだわ、コレ…。

問題の部品だけ取り外して見くらべると、こう↓

(左が正常、右が故障)

これはどうも、カセット再生時に、ピンチローラーを押さえつけるための機構みたいです。
何回も再生・停止を繰り返しているうちに、バネ止めが疲労で折れちゃったんだね。

まあ、カセットテープデッキはバネで動く箇所が多いので、こういう故障は良くあることです。

で、こういう修理は得意なんですブレンディ☆

使う道具は、コレ


プラスチック専用補修剤「プラリペア」。
修理では良く使うので、ジャンクせどらーの必須卯道具じゃないでしょうか。
あ、でも、この付属のスポイド型点滴は使わないように。液が勝手にダラダラ出て、細かい補修には向きません。なので、別途、シリンジ(注射器)を買って、針だけ付け替えて使ってます。

まあ、そんなこんなで、とりあえず問題の部品の欠損箇所に、プラリペアを盛っていきます。

部品の、もともとの形を想像しながらモリモリと…


 (部品を横から見た所)

黒いので分かりずらいですが、こんな感じに。
だいぶ多めに盛ってますが、あとで削って整形していくので大丈夫。

であとは、この状態で完全に固まるまで半日〜一日放置。

なんか、パッケージには「わずか5分で」とか書いとるけど、そんな短時間じゃあ実用強度にはなりませんです。

んじゃま、本日の修理は、おしまい☆



…あ、そう言えばバネは片方だけしか見つからなかったんだけど、どうしよう…。


 

2016年6月6日月曜日

ジャンクせどり 実践

HARD0FFで仕入れたPanasonic製LDプレイヤー「LX−H170」

トレイが開かないという理由で、価格は324円。


まずはトレイメカのギア周りをバラして、清掃&グリスアップ。
グリスはプラを侵食しない、シリコングリスです。
で、トレイベルトは伸びてたので交換。
ベルトは実測 太さ1.8mm×内径40mmかな…でも、ちょうどが無いので1.6×40mmで代用。
まあ、許容範囲でしょう。
これでトレイはスムーズに開閉するようになりました。

つぎに、ピックアップレンズをピカピカになるまで清掃。
で、LDを入れて再生テスト…

んー、たまに映像と音が飛ぶし、雑音が入るネ☆

まあ、古い機械なんで、その辺は想定内。
ピックアップメカをバラして、レーザー出力用の半固定ボリュームを調整です。

ボリュームは反時計回りに微調整しました。
んで、再び再生テスト…

飛ばなくなったけど、映像に若干のノイズが…。

いや、LDは初めてだったんだけど、DVDみたいにハッキリとノイズが出るワケじゃないんだね?
たまに帯みたいに細いノイズが出てるような出てないような、そんな感じ。
もうこれで終いにするかと思ったけど、もう少し調整してみました。

で…


よし、ノイズ出てない!(と思う)。

写真は、テスト用にハドフで買った「アリスの不思議の国 LD版(108円)」。


であとは、目と耳を凝らしながらLDを頭から最後まで再生テスト。
アリスほぼ初見だったけど、ノイズが出てないか気になって内容は頭に入ってこないw

片面39分再生テストをして、無事ノイズらしきものは感じられなかった。
 (なんで片面だけかってーと、B面は、メカを仮組テスト時に失敗して、盤面がキズだらけになっちゃったからw)

最後にボタンのテストと、外側の清掃をして…

梱包!

今回はLDプレイヤー324円と、トレイベルトが250円で、計 574円 ですね。

さて、いくらで売れるかヤフオクの落札相場を…

んー、最高値が1900円か…。
でも、これは全部、動作未確認か故障のジャンク品みたいなので、動作確認済みのメンテナンス品として出した場合は3000〜4000円ぐらいかしら?

 じゃあ、差額2400〜3400円ぐらいの見込益かな。

 でもこれ、メンテに4〜5時間かけてるからねw
時給換算すると 600円 ぐらいにしかならないYO☆

まあ、修理の勉強になったし、楽しかったんで良いんだけどさ。

2016年6月3日金曜日

ジャンクせどり道

儲かんねー!

時間と労力を考えたら、コンビニのバイトのほうが儲かる。それが、ジャンクせどり。
まあ、たまには30分程度の修理で2万ぐらい稼ぐ事もありますけど、そんなのはマレ。

じゃなんで続けてるんだろう?

修理が好きだから。
治って楽しいから。
ガラクタ見るのが好きだから。
かな。

まあ、ビョーキですね。

2016年6月1日水曜日

詐欺啓発サイトに見せかけた詐欺サイト の見分け方

みんなー♪詐欺られてるかい?

というワケで、詐欺を啓発する内容だと思って真剣に読んでいたら最後に「本当に儲かるのはコチラ」とか別の詐欺サイトへのリンクが貼っあってズッコケる、要するに"裸一貫で町工場を立ち上げた社長の苦労話だと思って観てたら青汁の宣伝だった!"みたいなサイトを、読んでしまわない為の方法です。

「最後から読む」です。簡単ですね。

PCではendキーを押す、スマホは上にシャー!っと。そうして最後を見て、宣伝めいた事が書かれてあったら、それは十中八九詐欺サイトです。ズッコケたくなければ、そんなサイトを読むのは止めましょう。

たいてい、人って言いにくい事は最後に言うモノなのです。